【思い出の装丁_56】でございます。
さて、今回の本は、
キリスト・コミッション いつでも奇跡はそこにある
2005年 ダイヤモンド社刊
になります。この記事にあるように
編集者S様から昨年拝受した新品同様の本を撮影させていただきました。
四六判、448頁、上製造本
オグ・マンディーノ著、牧野・M・美枝 先生訳
本書の内容は、
ミステリー作家のマットは、不意に男に殴打され、気がつくと紀元36年
－－キリストが処刑されてから六年後のエルサレムだった。
新約聖書の登場人物であるアリマタヤのヨセフを道案内に、
マットは真相を知るはずの人々にに次々と面会するが、
同時に彼の背後に怪しい追っ手の姿が見え隠れしだす…奇跡を信じ、
希望をもちつづける勇気を教えてくれるストーリー。
となっております。
装丁に関して、
この本は全体的に整ったデザインを意識したつもりです。
細めの明朝体を中心に使用し、文字サイズも割と小さめにして。
（女子：7、男子：3くらいのターゲット割合）
そして、カバー・帯のヴァンヌーボ紙に金ツヤあり箔押しを施し
煌びやかだけどお品の良い感じに。
奥付を見ると12月1日になっておりますので
内容を考えてクリスマス（商戦）も意識しましょう。
と編集様とお話しした記憶あります。
カバー箔押しは細めの線分で構成した十字架、小英字、
帯の方はワッペンのみとポイント的に施してありますね。
面積を絞ることでの贅沢さといった感じでしょうか。
特殊印刷装丁の仕事_1
特殊印刷装丁の仕事_2
特殊印刷装丁の仕事_3
↓背にも箔押しを。束幅があるので書名は横組で
また、箔押し加工の他仕事をいくつか選んでみました（下画像）。
デザインに特有の強さが出ますね。
なかでもホ・オポノポノ本の「Z」文字は…存在感が..。
編集担当のN様アドバイスです。
・右上：豊かに成功するホ・オポノポノ
（Z文字に金ツヤあり箔）2009年 ソフトバンククリエイティブ刊
・右下：中国の強国戦略
（書名にスミツヤあり箔）2007年 日本経済新聞社刊
・左上：ワタナベ薫 お金の格言
（ミレニアム黒インキ地に文字、飾りケイ銀ツヤあり箔）2016年 大和出版刊
・左下：エンジェル・ナンバー 実践編
（イラスト線画に金ツヤあり箔）2010年 ダイヤモンド社刊
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箔押し等の特殊印刷は通常印刷と比べ、
やはりコスト高にはなりますが、
そのあたりも編集者との交渉次第で、
あの手この手を使い、時にワガママに^^
なんとか要望を押し通させていただいた…ような..
事もあったように思います。
また、普段の仕事では校正チェックは毎々楽しみなのですが、
特殊印刷（加工）の際は「色校正、早く届かないかな〜〜」
と殊更に待ち遠しいのであります。
やはりこのワクワク感。
仕事を楽しむ
スタンスが結果的に良い仕上がりを生むんじゃないかなと思います。
「〜すべき」ではなく「〜したい」
こういうマインドも引き続き大切にしてまいりたいと思います。
